読書メモ-ビジョナリーカンパニー
・何を始めるのは、先は見えなかったが、仕事に励み、顧客を大事にする限り、限界はないと、いつも信じていた(ウォルトン(ウォルマート創業者))
・究極の作品は会社であり、アイディアを実現することでも、市場の機会をとらえることでもない
・製品ラインや市場戦略について考える時間を減らし、組織設計について考える時間を増やすべき
・変化と改善を促す、具体的な仕組みを整える(部門責任者に、自分の会社であるかのように運営する権限と裁量を与える)
・3つのP(ピープル、プロダクツ、プロフィッツの順に重要)
・収益は企業が存続するうえでの必要条件だが、それ自体が目的ではない。人間が生きていくための空気みたいなもの
・基本理念とは、「我々が何者であって、何のために存在し、何をやっているのか」を示すもの
・人が集まり組織となる理由は、個人でできないこと社会に対する貢献ができるようになるからである
・奉仕の優先順位(顧客、従業員経営陣、地域社会、株主(優先順位が一番低い))
・基本的価値観(信念)は、常に方針・経営手法・目標に優先させるべき(基本的に信念に反する場合には、いつでも変更しなければならない)
・想像力がこの世からなくならないかぎり、ディズニーランドが完成することは絶対にない(ウォルト・ディズニー)
・研究員は勤務時間の15%を自分が選んだプロジェクトに充てることを認め、社内にベンチャーキャピタルファンドを設定、各部門が年間売上高の25%を過去5年間に発売された製品で上げるよう求める規則を有している(3M)
・基本理念を維持し、進歩を促すための具体的な5つの方法
[1]社運をかけた大胆な目標(進歩を促す)
[2]カルトのような文化(基本理念の維持)
[3]大量のものを試して、うまくいったものを残す(進歩を促す)
[4]生え抜きの経営陣(基本理念の維持)
[5]決して満足しない(進歩を促す)
・BHAG(高い目標)
目標であり、声明ではない
英雄的な努力とある程度の幸運が必要なくらいの挑戦度合い
達成前に、次のBHAGを準備するべき
企業理念に沿ったものであるべき
・3Mのスローガン
[1]独創的なアイディアを持っている人の意見に耳を傾ける
[2]激励しよう、ケチをつけるな、アイディアを出すよう皆を奨励しよう
[3]優秀な人材を雇い、自由に仕事をしてもらおう
[4]部下の周りにフェンスを巡らせば臆病になる、必要なだけの自由を与えよう
[5]思い付きの実験を奨励しよう
[6]試してみよう、なるべく早く
・アイディアはすぐ試験する
[1]良い時はすぐに採用
[2]ダメでもそれが実際的でないと証明できれば、一種の保険になり安心できる)
・アイディアは本質的に新しく、社会のニーズに合致したものでなくてはならない(市場規模は小さくてもよい、その後大きくなる展開する可能性がある)
・問題解決派遣チーム(少人数の精鋭部隊を顧客の現場に送り、顧客に固有な珍しい問題の解決に当たる)
・素早い挑戦を継続する、失敗と分かればすぐに捨てる、失敗にも価値がある、成功よりもより素早く学ぶことができる
・「明日にはどうすれば、今日よりもうまくやれるのか」
・ビジョナリーカンパニーには、自分自身に対する要求が極めて高いという単純な事実がある
・不安感をもたらす仕組みと、将来のための長期的な投資
・HPの4つの義務
[1]収益性高く成長を続ける
[2]利益は技術の進歩への貢献によるものでなければならない
[3]従業員の人間としての価値を認め、従業員と会社の成功を共有できるようにしなければならない
[4]社会の中で責任ある企業市民として活動しなければならない)
・経営者が従業員のために働いているように感じる、17000人を超える会社になっても(HP)
・従業員は職場環境にあるすべてのシグナルを、大小問わず認知し、自分がどのように行動すべきかを考える材料にしている(社会的認知)
・ビジョナリーカンパニーの3原則
[1]基本理念がなくてはならない
[2]進歩への意欲を常に維持しなければならない
[3]基本理念を維持し、進歩を促すために、すべての要素に一貫性が取れた組織でなければならない)
・聖域は基本理念だけ(理念の障害になるものは、戦略・組織構造・報奨制度等であってもすべて変える)
・大事なこと
[1]時を告げる予言者になるな。時計を作る設計者になれ。
[2]「AND」の才能を重視しよう。
[3]基本理念を維持し、進歩を促す。
[4]一貫性を追求する。